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正義感の正体

正義感が強いという方の話を聞くと、どうも信用できないなと思ってしまう私がいます。
そうですね、理由はと言うと、多分自分も正義感が強い人間だから。
気づいたら幼い頃から、正しいものに対するこだわりがやたら強かったように思います。
そして私はこの性格、好きではありません。
どうにも自分が正しいと信じたことに突っ走ってしまう傾向があるからです。
自覚していてなお、コントロールが難しいとすら感じる。


なぜなんだろうと思ってたところ、この言葉に出会いました。
「正義を振りかざしたいときこそ、自分自身の正義感の正体と向き合うべき」
許せないという病という本を読んでいて出てきた言葉です。
本の中では、誰かの不正を許せないのはそれによって自分が不利益を被ったり当然得るはずだった利益を失ったりする恐れがあるからと書かれていました。
読んだ当時もなんとなく納得したので、メモしていたんですけど。


今改めて自分の正義感について考えてみると。
私は、親が自分の思い通りにならないとわがままだ、親不孝だと非難してくる人間でした。
自分の考えを持つことも反抗することも許されず、理不尽に従わされる。
そんな中で、おそらく自分が唯一縋れる基準が「正しさ」になったのではないかなと。
正しいことをしていれば、親にだって非難はできないわけですから。
私にとって正義感というのは、得るためではなく自分を守るためであったように思います。
そしてそう気付けた今、だいぶ「正しくあること」の呪いから、解放された感があるのです。


正義感の正体はおそらく人それぞれ。
誰もが私と同じ理由ではないはずです。
ただ正義をふりかざしたいとき、やはりそこにいたる感情の正体と向き合うのは大切だなと思いました。