セゾン投信の冊子が届きました。
月イチで、運用報告書とともにとどく小冊子です。
私が「運用」について不安でしかたなかったとき、冒頭の中野社長の文章を読んでいつも勇気づけられていました。
小冊子の中には、毎回ゲストの応援文のようなものが掲載されています。
今回の方がタイトルとしてあげた「すべての人に投資の喜びを」を見た時に感じたこと。。。
正直なトコロ、あんまりいい印象を受けませんでした。。。
すべからく「すべて」とか「みんな」と使いたがる人を、私はまず信用しません。
「すべて」救われたり、ハッピーであるツールや考え方って多分、存在しないと思っているので。
今回については、すべての人が「投資=喜び」になんて当然なるわけがなく、やはりビミョーなわけです。
自分が救われて、だからこそみんなへって気持ちなのかもしれないけどね・・・。
しかし同じくらい、投資を頭から否定する人もどうかと思っています。
否定するだけなら、誰でもできるんだよね~。
例えば今、長期投資の重要性なんかが叫ばれる中、それを色々と否定する人がいる。
物事を多角的にみるための一面、という意味では意義ある主張かもしれませんが、不安な中手探りで歩き出そうとする人にとっては、その一面だけをもって立ち止まったり、大事なところで逃げてしまったりもするわけです。
今回なんて、コロナの時にやっぱり長期投資が安全なんて本当か?的な記事がでてましたけど、これを本気にして相場が一番下がった時点で不安売りした方は大損して、投資=アブナイってなりましたよね。。。
私自身がこれまで歩んだ中で思うのは、運用というのは以下2点を満たす商品なら、きちんと機を見れば利益を得られるはずということ。
1.強制的に退場させられない
2.波のある市場
例えば日経平均に連動する投信は、その商品が運用停止になったりしない限り日経平均がなくなるとは思えないし、必ず景気に伴って波がある。
あとは自分自身が強制的に退場しなくて済むような運用(余裕資金を使うとか、現物で取引するとか)をしておけば、谷で買って山で売ればいつかは利益が出ますよね。
でもしくみを理解せず、周りに流され自滅してしまうから、運用=アブナイってなる。
これは運用というものに失礼でしょう。
アブナイのは運用自体でなく、基本的な知識や、自分の心の動きを統制できない運用者本人です。
結局のところ、自分が参加する運用の本質を理解し、心を乱されずに主導権を自ら持つ覚悟が大事なのだと思います。
まぁ、びっくりするようなダメ商品もあるとは思うので、商品の見定めも当然必要でしょうけどね。。。