
7月にも日帰り大阪遠征していました。
近ちゃん優待の期限が迫っていて、お友達に遊んでもらいまして😅
その時はお寿司屋さんに連れてってもらいました〜。
おいしかった🤤
2人でばんばん食べ、その後お茶して話しまくって終了🤭
今回の「今日の1業種」は、倉庫業です。
最初は「インフレや金利上昇に強い業種は何だろう?」というところから考えたのだけど、いったん自分が気になる倉庫業を。
倉庫というと、単純に「荷物を預かって、出し入れする会社」というイメージがあります。
でも、上場している倉庫会社を調べてみると、どうもそれだけではない。
むしろ会社によっては、「物流会社+不動産会社+資産バリュー株」という見方をした方が分かりやすい会社もあります。
今回、ここを掘ってみました。
●そもそも倉庫会社は何をしている?
倉庫会社の基本的な仕事は、企業の商品や原材料などを預かり、保管し、必要なときに出荷することです。
ただ、実際の仕事はもっと広く
・倉庫での保管
・商品の入出庫
・在庫管理
・輸配送
・港湾運送
・通関
・国際物流
・物流センターの運営
・物流システム
など、企業のサプライチェーン全体を支える仕事をしています。
例えばメーカーが商品を作ったとしても、
「作ったら終わり」ではありません。
工場
↓
倉庫
↓
物流センター
↓
店舗・企業
↓
消費者
という流れが必要です。
倉庫会社は、この「モノが動く途中」を支えています。
実際、三菱倉庫の事業内容を見ると、倉庫だけではなく港湾運送、国際輸送、陸上運送、通関、物流システム、不動産などまで幅広く手掛けています。
つまり、「倉庫業」という名前から想像するより、かなり総合物流会社に近いということです。
●「不動産」のこと
今回一番面白いと思ったのがここです。
倉庫会社は、物流施設や土地をかなり保有し、古くから港湾や都市部に土地を持っている会社もあります。
そうなると、倉庫=建物だけではなく、倉庫会社=土地を含む不動産を持っている会社という側面が出てきます。
例えば三菱倉庫は、物流事業だけでなく、不動産施設の賃貸事業も行っています。
現在も東京・横浜・名古屋・大阪・神戸・福岡の6大都市で不動産賃貸を展開しています。
安田倉庫も、倉庫・運送・通関などの物流事業だけではなく、不動産業を事業の一つとして明確に掲げています。
三井倉庫ホールディングスも、物流事業とビル賃貸業を中心とする不動産事業を展開しています。
ここから、「倉庫会社って、実は不動産会社みたいなところもあるんだ」と気づきました。
●インフレになると、なぜ倉庫会社が面白い?
インフレになると、土地や建物などの実物資産の価値が上昇しやすくなります。
また、新しく物流施設を作ろうとすると、
・土地代
・建築費
・人件費
・設備費
などが上がります。
そうすると、新しく作られる物流施設のコストそのものが高くなります。
既存の良い立地にある物流施設を持っている会社にとっては、これは一つの強みになります。
さらに、物流施設の賃料を引き上げることができれば、
インフレ
↓
賃料上昇
↓
不動産収益増加
という流れも期待できます。
ただし「インフレ=倉庫会社は必ず儲かる」ではありません。
長期契約で賃料が固定されていれば、コストだけ上がってしまうこともあります。
物流事業でも、人件費や燃料費などが上がれば利益率が下がる可能性があります。
つまり大事なのは、インフレに対して価格転嫁できる会社なのかということです。
●金利上昇には「追い風」と「逆風」がある
一方、倉庫会社は不動産を持っているため、借入金が多い会社もあります。
そのため、
金利上昇
↓
借入金の利息負担増加
↓
利益へのマイナス
という面があります。
つまり倉庫業は、インフレには比較的強い部分があるけれど、金利上昇には注意が必要という業種です。
ここを「インフレに強い=金利上昇にも強い」と一緒にしないことが大切だと思いました。
●「借金」と「不動産」をセットで見る
倉庫会社を見るときは、普通の物流会社を見るときとは少し違う見方が必要です。
例えば、
・不動産をどれくらい持っているか
・その土地はどんな場所にあるか
・含み益はどれくらいありそうか
・借入金はどれくらいあるか
・金利上昇時、利息負担増加の程度は
というところです。
特に古くから都市部や港湾周辺に土地を持っている会社は、帳簿価格と現在の土地価値に大きな差がある可能性があります。
そのため、PERだけではなく、PBRや実質的な純資産価値を見る意味が大きい業種だと思います。
●倉庫会社の種類
① 物流型
倉庫・輸送・3PLなど、物流サービスそのもので稼ぐタイプ。
この場合は、
「荷物の量が増えているか」
「物流単価を上げられているか」
「人件費上昇を吸収できているか」
などを見ることになります。
② 不動産型
保有している土地や建物を賃貸して収益を得るタイプ。
この場合は、
「どんな土地を持っているか」
「賃料はいくらか」
「含み益はいくらあるか」
が重要になります。
③ 物流+不動産型
物流事業で安定したキャッシュを稼ぎながら、長年保有してきた不動産にも価値がある。
つまり、「事業価値+資産価値」の両方を見ることができます。
三菱倉庫や三井倉庫HD、安田倉庫などを見ると、この「物流+不動産」という構造が分かりやすいです。
●倉庫業の成長要因は何?
「物流需要が増えるから」というだけではなく、具体的には
・ECの拡大
・企業の物流アウトソーシング
・3PL需要
・サプライチェーンの見直し
・在庫の分散化
・医薬品など高付加価値物流
・冷凍・冷蔵物流
・物流施設の老朽化による建て替え
などがあります。
特に企業が自社で物流を全部抱えるのではなく、専門会社に任せる流れは、倉庫会社にとって追い風になります。
一方で、単純な保管だけでは価格競争になりやすいので、「保管するだけ」から「物流全体を請け負う」方向に進める会社の方が強いのではないかと思います。
●暴落時に狙いたい「勝ち組倉庫会社」の条件
今回の業種研究から、暴落時のチェックポイントを自分なりに整理してみました。
① 良い立地の不動産を持っている
単純に「土地をたくさん持っている」ではなく、「価値のある土地を持っている」ことが重要です。
都市部、港湾周辺、交通アクセスの良い場所など、簡単には新しく取得できない土地なら強みになります。
② 借金が多すぎない
不動産をたくさん持っている会社ほど、借入金も確認したいです。
金利上昇局面では、「土地の含み益は大きいけれど、借金も大きい」という会社もあります。
資産だけを見るのではなく、資産-負債まで見る必要があります。
③ 価格転嫁できる
人件費・燃料費・電気代・建築費などが上がったときに、物流料金や賃料を引き上げられるか。
ここはインフレ時代にかなり重要だと思います。
④ 物流の高付加価値化ができる
単純な保管だけではなく、3PL、医薬品物流、国際物流、温度管理、物流システムなど、簡単に代替されにくいサービスを持っている会社。
こういう会社は、単純な「倉庫スペースの貸し出し」よりも利益率を上げやすい可能性があります。
⑤ ROEが改善している
倉庫会社は資産をたくさん持っているため、どうしてもROEが低く見えやすいです。
だからこそ、「ROEが低いからダメ」と単純に判断するのではなく、持っている資産をどれだけ効率よく利益につなげているかを見る必要があります。
不動産の含み益が大きい会社なら、帳簿上の自己資本が膨らんでROEが低く見える場合もあります。
●倉庫業で「PBR」が面白い理由
今回、特に自分の投資スタイルと相性がいいと思ったのがPBRです。
例えば、「帳簿上の土地価格は昔のままだけど、現在の価値はもっと高い」という会社があったとします。
すると、帳簿上の純資産だけを使ったPBRでは、会社の実態より割安に見える可能性があります。
もちろん、含み益があるから必ず株価が上がるわけではありません。
土地を売らなければ現金にはなりませんし、売れば物流事業の拠点を失う可能性もあります。
でも、「この会社は実際にどれくらいの資産を持っているのか?」を考えるきっかけとしてPBRを見るのは、かなり面白いと思います。
●今日の倉庫業から学んだこと
今回、倉庫業を調べてみて面白かったのは、「業種名だけでは会社の正体が分からない」ということです。
SIerを調べたときも同じでした。
SIerだからといって全部が同じではなく、業務系、組み込み、インフラ、セキュリティなど、それぞれ仕事内容が違いました。
倉庫業も同じで、「倉庫=物流」だけではありません。
その会社によって、物流会社なのか、不動産会社なのか、資産バリュー株なのか、その全部なのか、かなり違います。
だから今後は、「倉庫業だからインフレに強い」ではなく、「この会社は、どんな資産を持っていて、どんな物流サービスで稼ぎ、インフレによるコスト上昇をどこまで価格転嫁でき、金利上昇による借入コスト増をどこまで吸収できるのか」
まで見たいと思います。
●投資家として見る順番
今回の倉庫業では、こんな順番で見ると分かりやすそうです。
① 何をしている会社か
② 物流と不動産、どちらが利益の中心か
③ どんな土地・建物を持っているか
④ 含み益はありそうか
⑤ 借入金はどれくらいか
⑥ 金利上昇にどれくらい弱いか
⑦ インフレで価格転嫁できるか
⑧ 物流の高付加価値化ができているか
⑨ 営業利益・EPSは伸びているか
⑩ PBR・配当・資産価値を合わせると割安なのか
こうやって見ていくと、「倉庫株」という一括りではなく、それぞれの会社の個性が見えてくると思います。
今回の一番の収穫は、「倉庫会社は、荷物を預かっているだけではない。土地・建物という実物資産を持ちながら、物流という継続的なキャッシュを生む事業も行っている」と理解できたことです。
インフレ時代には「何を売っている会社なのか」だけではなく、
「何を持っている会社なのか」
を見ることも大切なのだと思いました。