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米PPI10月に思うこと

15日にアメリカ10月PPI(卸売物価指数)の発表がありました。

前年同月比+8%(前月は+8.4%)、市場予想は+8.3%。

この値は、2017年7月以降最小ということです。

株は反発(但しロシアのミサイルはポーランドに着弾報道で午後は不安定となりました)、債券は利回りが低下しています。

インフレのピークアウト傾向に、FOMCの利上げ鈍化期待と、リセッション不安によるものと思われます。

 

数値を見ていて思ったのは、アメリカは上流から下流へ物価上昇が転嫁されているのだなということ。

振り返って10日発表の10月CPI は、前年比7.7%。

企業側の物価上昇とほぼ変わりないというコトですよね~。

日本もCPIが約3%と、だいぶインフレが進んできましたが、一方で10月PPIは9.1%という状況。

物価上昇を転嫁できておらず、企業が苦しむ状況と見て取れます。

 

消費者の立場で言えばありがたいことなのですが。。。

投資家目線で言えば、物価上昇を価格に載せられない状況は、利益率を圧迫し、やがては企業の存続にもつながる事態ではと心配になります。

何も知らない頃は、ただ値上げが敵みたいな感覚でしたが・・・学びによって見える景色が変わるのは、自分にとって楽しい感覚です。

日米を対比してみても、ちょっと面白いものが見えるなぁと感じた今月のPPIでした。