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望んでいるものが手に入らない本当の理由

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心屋仁之助氏著です。
自分自身が何か恐ろしい生き物のように感じ、罪悪感や自己嫌悪の海で溺れ死そうになりながら、必死でもがいている頃にお世話になった本です。
心屋さんの本はなんというか、どの本を読んでもテイストがかなり似ているのですが、苦しんでいる時にこの本に出会った時の衝撃は、忘れられません。


最初心屋さんの方に出会った時、宗教にでも入信したのかというぐらいハマりました。
心屋さん自身が完璧な人間でなく、同じように苦しみながら得てきた境地だというのもあるのかな。
完璧な神みたいな人に諭されたって、共感なんて覚えないし。。。


特に心に残っているのは主に2つかなぁ。
ひとつめ。
欲しいものと欲しくないものは、基本的にセットになっている。
欲しいものを得るためには、欲しくないものをきちんと受け取りなさいという考え方。
例えば、すごいと言われたいけど、失敗して大したことがないと言われるのはいや。
しあわせになりたいけど、不幸になるのはいや等。
あぁ〜、確かに自分もそうだなと感じる反面、とはいえなかなか言われたようにはできないという葛藤もありました。
でも望みを引き寄せるためには、うまくいかないかもしれないということも受け入れなければ行動できない。
結局、堂々巡りでその場に留まり続けるしかなくなるのです。


ふたつめ。
自分が隠そうとしている悪いところは、結局みんな知っている。
だからといって、価値がないと思われているわけではない。
自分が感じている劣等感のことなんて、自分が感じるほど気にしてる人なんていない。
あなたはありのままのできなさ、駄目さで、目的地に向かってください。
ありのままの自然さでみんな助けてくれ愛してくれるのですってトコロ。
自分は何かおかしくて人に嫌われるんじゃないか、人に関わる資格なんてないんじゃないかって、苦しんでいた私には天啓に打たれたような衝撃がありました。


何回も何回も読んで、勇気付けられた。
そして何回も読み過ぎて、ちょっとうっとおしくなって、そこから離れた。
そして今、色々あがいて幸せだなって思えるようになって改めて読んでみて。
いい本だなって思います。
途中で鬱陶しくなっちゃうのは、どの本を読んでも心屋さんの主張は首尾一貫していて変わらないからです。
自分の心のブレに対して、一貫して変わらないものは、それにふれるのが辛くなることがある。
今だいぶ、自分の自己嫌悪とか罪悪感とか、そういうものを受け入れられるようになって読んでみるとさらさらと優しく感じます。
同じ本なのに面白いですね。
自分の心持ちで、びっくりするほど印象が変わる本です。
辛い人がスルッと読めるように調整されている本なので、重い心理学的なものがお好きな方にはちょっと向かないかもですけど。
ちょっと他の著書も、読み直してみようかなぁ。