先日、明治村へ品川燈台を見に行ったついでに、帝国ホテルのガイドツアーをお願いしました。
帝国ホテル(ライト館)はフランク・ロイド・ライトが設計した建築物です。
ライトさんてめっちゃ完璧主義なので、工期は遅れるわ、予算じゃぶじゃぶ使うわでとても大変だった建物ですね~。
1923年9月1日開業で、関東大震災にいきなり被災したのですが、ほとんど無傷で震災に耐えたのは有名な話です。
1968年に老朽化と地盤沈下を理由に取り壊されましたが、震災を受けて45年もったと考えるとすごいですね。
明治村には正面玄関が移築されています。
床や柱に大谷石が使われているのですが、現在も柱は当時のままの所が多いそうです。
柱に使われてているレンガは、やはり劣化が激しく、現在はレンガを模したタイルを使って修復されているそう。
正面玄関の一部の柱だけ、当時のものが残されているため、今のものと見比べてみたりして楽しみました。
窓は当時のままの枠とガラスの所がほとんどで、木枠のゆがみやガラスの質の均一出ないところ等、歴史を感じたりできます。
すご〜くマニアですみませんが、どこが当時のままでどこを修復しているかとか、修復の苦労とかを詳細に聞けて楽しかったです。
ちなみにこれは、当時のレンガ柱。
レンガ焼くだけで大変なのに、ライトさんはレンガに筋をつけるよう求めたそう。
当然手作業です。。。
しかも色も変えてあるでしょ❓
工期遅れるわけだわ😭
こちらは現在復元したもの。
若干色も変えたりと、色々苦労されて復元されている感が伝わりますが、やっぱ整然としていて「キレイすぎる」感はありますね。
明治村に行き始めたばかりのときは、当時のままでない建物になんの意味があるのか❓と正直思いました。
テセウスのパラドクスに対し、修復した歴史建築を「本物」と思えなかったという事になります。
でも通うにつれ、当時を彷彿とさせる建築物を間近にすることで、学んだ「歴史」を生きたものとして感じるようになりました。
カンケイを深めると、見方が変わるものですよね~。
久しぶりにのんびり、建物の魅力だけを追えたので、また行きたいです。