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「効率化」は質劣化のエクスキューズにしてはいけない

トヨタシリーズ、常々感じていたこと。
私が仕事をするうえで、大事にしてきたことは「効率化」と「改善」、「視える化(マニュアル化)」3本柱です。
効率化は与えられる仕事量が多すぎて、やらないとやってられないから。
トヨタ系あるあるです。
改善はまぁのめりこめば、必然的にやります。
私は単純だっただけでしょう。
視える化、これは私の考え方で、組織というのは「花形プレイヤー」が脚光を浴びるのではなく、
同じ業務を誰がやっても、人が変わってもきちんと品質維持するべきと思っていたから。
同じ間違いを担当が変わるごとにして、「引継がうまくなくて」なんてエクスキューズはありえない。
少なくとも私はそんな言い訳をする人間を要する組織を信用しません。
そしてプレイヤーとしては一流だけど、きちんと後進に残していかない勝手な人も同じ位認めない。


で、効率化。
トヨタイズムとして色々な企業で真似をされますし、私の元居た部署でも当然親会社の考え方なので行われますが。
効率化というのは、例えていうと法典です。
ゆえに正しく意味を理解できるよう、現場できちんと教育がされないと全く別物に変わります。
そしてその劣化バージョンを持って「なんだ効率化なんてしょせんこの程度か」となる。。。
いや、それは効率化が悪いのでなく、あなたの能力の問題ですと言いたいのです。


昔いた職場で受けた「地雷」。
私が最後に配属された部署では、効率化を旗印に業務を削減し、やった仕事のレベルはおとした上にエビデンスすら残さず、のちの担当者が地雷を回収しようにもできないという事態を受けました。
・・・えぇ、えぇ私ですよ、その地雷を苦労して回収したのは。
あのね。
大プロジェクトの予算編成するのに、効率化を理由に超いいかげんな仕事して、そのエビデンスも残さず後進に迷惑かけんな~!!!
部長もイージーモードの人な時代のことです。
今になって、ものすんごいきちんとした立派な部長になって、これおかしいよね?ってなった時・・・調査しようにも資料がないんですよ。
効率化理由に、品質おとしてやること省いて、あげくに残すべきエビデンスすら残さなかったんですよ。
・・・効率化のためにね。


効率化、というのはただ単に時間を削ることではありません。
質を落として、時間を削るのは効率化とは言わないんです。
質は落とさないように手を替え品を変え、やり方を変え、血を流しながら工数削減を行うのが効率化。
なので組織としてきちんと「効率化」を行うにはなかなか担当者のみでは難しい。
それを正しく理解した上司の、マネジメント能力もかなり必要となると、私は思っています。


自分の業務目的、業務詳細を見つめ、目的に不要な工程をあぶり出したり、時間削減できる代替案を考える。
地味ですが、自分の業務を深く知り、効率化を行いたい。
私は現在仕事をしていませんが、家事労働についても効率化概念は使えるのです😁
せっかくだから、おうちでのんびり中に効率化、がんばろうかな〜。