経バナCafe

経バナ(経済バナシ)と読書とハッピーを♪

「カイゼン」にも責任感を持ちたい

トヨタの有名な「カイゼン」概念。
あまりに有名なので、言葉だけ独り歩きしているカンジも受けます。
中にいる人間でさえ、理解してるかなぁと心配になることもあったし。
まぁ私が正しく理解しているかも、わかりませんけど。


私の知人で、大のカイゼン好きがいました。
大小取り混ぜた様々なカイゼンを創意くふうで提出し、社内表彰を受けるくらい。
やっと自分の希望部署へ異動し、カイゼンを活かして颯爽と活躍。。。となればよかったのですが、部署の困ったちゃんになってしまいました💦


これは彼女の「カイゼン」方法に問題が。
異動先は、失敗が許されない、大変細かい業務を要求されるため、社内でもマニュアルと教育レベルが高い所です。
ところが彼女は、異動してすぐ、業務をろくに行わないうちから「カイゼン」を始めたのです。。。


部署の業務の性質上、今のマニュアルには理由があり、これまでの失敗も含めた運用がされているハズ。
それを来たばかりの人間が、業務を完全に理解することなくマニュアルを弄ってしまう。
これはカイゼンとは言いません。
彼女は部署の正常な業務方法を守ることなく、独自のやり方で業務改善していきました。
結果、ありえないミスをひきおこし、ミスを重ね、カバーすら難しい状況に😱


昔、会計事務所に勤務している際、大先輩に教わったこと。
まず教わったとおりやる。
次に意味や自分なりの改善点を考えながらやる。
それから自分で変えてみる。
なんかめんどくさいな〜と思った記憶がありますが、まさにそれかなと思いました。
今までのやり方をきちんと実践し、なぜそれをやるのか、どんな問題があるのかを全て理解しなければ正しいカイゼンなんてできないから。


変えることは大切です。
ですが、変えた結果に自分で責任を持つには、現状を自ら実践して分析し、理解することが必要。
責任感ない「カイゼン」など、何も生ないと思うのです。