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見失ってはいけないもの

先日ジョブチューンの、シャトレーゼVS プロの所を見たんですけど。
ある男性の開発者(Hさんとします)が担当する商品、低評価が続いてハラハラしました。
ダンナはセンスがないんだと言うけど、多分違うと思う。
大手企業で開発までつとめるかたに、センスやら能力がないはずがないもの。


実はその前の別企業の戦いを見ながらも感じたコト。
シャトレーゼverではまず、シュークリームの時のやり取りにも違和感があったんだけど。
フィナンシェの時、鎧塚さんがかなりおこだったのになんとなく、あ〜と感じ。
アップルパイの時、「何故ふじりんごを使ったのか」と質問された時の答えで、確信しました。
彼は食感を重視してふじりんごを使い、りんごの旨味を凝縮させるためにキャラメリゼしたと回答したのです。
あーこれ絶対ダメだなと思いました。
アップルパイで一番大事なのって、リンゴの甘酸っぱさがきゅっと来るとこじゃないでしょうか。
これを引き出すには、紅玉が一番適していると思います。
紅玉はそのまま食べるには酸っぱくて好まれませんが、熱を加えた時の甘酸っぱさが逃げない。
素人の私でも思うんだけどな。
案の定プロの方に酷評されていて。
「りんごがダメ」だと。。。


ジョブチューンを見ていて思うことですが、プロの方が厳しいダメ出しをするものは、大抵伝統的な品です。
つまり昔からその品に対して、厳格に条件が決められているもの。
あるいはその品の核となる部分が決まっているもの。
プロの方は厳しい修行を積んでますから、伝統的なものに敬意を払うと思います。
その「一番大切な部分」を知らず疎かにしたものに、酷評が加えられるように見受けられました。
伝統的な品の、命といえる部分に敬意を払わない商品に、その名を名乗る資格はないもの。
それなら別の商品を名乗るべきだと、私でも思うのです。


だからジョブチューンで特に酷評されていたものは、ピザハットのピザならマルゲリータであったり、シャトレーゼならフィナンシェ、アップルパイだったりする。
それを証拠に、Hさんの担当したバターどら焼きは満場合格でした。
バターどら焼きはもう、どら焼きじゃないから、純粋においしければいいものね。
Hさんのおいしいものを開発する能力は、やはり高いのだとわかります。
これが正しい考察かはわからないんだけど、私はそう感じました。


能力があっても「核となるたいせつなもの」を見抜く力が欠けると、その能力までムダにすることがある。
そう思ったジョブチューンでした。