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息子の中耳炎

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息子の中耳炎との戦いは、1歳から始まりました。
急性を繰り返して痛がり、抗生剤が効かない。
通常、この病気はきちんと通院すれば直ります。
なのに週3~4日、私の体力の限界まで何ヵ月通院しても耳だれを繰り返しました。
いわゆる難治性中耳炎です。
医師には難聴が残る可能性があると言われました。

毎年春は、心乱れる季節。
冬の間直らない中耳炎に、入院手術の話が出るからです。
保育園の度重なる登園自粛指示。
それに対応するために、主人の実家にお願いして預かってもらい、そこから出社したり。
おだやかな生活は、ありませんでした。
極度のストレスからか、自分自身も40度近い熱をしょっちゅう出し、でも自分の通院などとてもできずに解熱剤でかわす日々。
今振り替えると、地獄です。
当時は余裕がなさすぎて、人に話すこともできませんでした。

初めて冬の間再発がなくなった5年前。
その春の通勤中、工場内で咲き誇る桜をおだやかな気持ちで、ただ美しいと思えた日のことを、桜咲く季節に鮮やかに思い出すのです。
こんなにおだやかな気持ちで、桜が美しいと感じられる。
これがしあわせという感覚なのだろうと。

明けない夜は、多分ない。
夜の闇の中、それを信じることすらできなかった私だけど。
ここへ来るまでに、苦しいこと、悔しいことたくさんあったけど。
支えてくれた先生方や、看護士さん、家族、会社の上司や同僚のおかげで光をみつけることができたと感謝しています。

そして息子。
氏神様に、息子の病気が直るなら、私のこれからの幸せすべてを捧げると祈った。
私はダメハハだけど、あの頃のきもちを忘れずに向き合えればとおもいます。

どうかこの感謝を忘れずに歩めますように。