日本の財政とか、最近の政策などを見聞きするたびに残念すぎて、ホント心配になるワタシ。。。
そう考えると、財政破綻について想定しておくのは、自分的に「妄想」とは言えないと思い、読んでみました。
暗く不安を煽るカンジの本だとイヤだなぁと思って、借りてから少しだけ読むのを躊躇しましたが、結論おもしろく、勉強になりました。
国家破産については、アベノミクス後の日本がどうなるか3つのケースを想定し、対応等が記されています。
楽観シナリオ:アベノミクスで日本経済は大復活する
悲観シナリオ:現在と同じデフレ不況はこれからも続く
破滅シナリオ:財政が破綻して経済的な大混乱が起こる
2013年に書かれた本なので、アベノミクス後の想定ですが、アベノミクス関係なく今後の日本として考えても良いと思ってます。
悲観シナリオである「財政破綻」は、さらに起こるプロセスが3段階で記されています。
プロセスの中に、金利と債権価格の関係や、金利と現在価値の関係など、ファイナンス理論の部分も解説があり、とても勉強になりました。
国債が下落し、金利が上がると何が起きるか等の説明もわかりやすく、薄々察していた日本が金利をあげられない理由も、自分の中で確定してしまいます。
1番読んでよかったのは、「想定のしにくい不安」である財政破綻について、過度の不安を持ちにくくなったことです。
財政破綻は段階的に進むため、ある程度準備は可能そうとか、防衛といってもシンプルでよさそうかなとか、変な恐怖心から解放された感があります。
もちろん書かれている内容が、本当になるかはわからないのだけど、今起きていない事を過度に恐怖を抱いて過ごすのは、ハッピーではありませんからね。
個人ができそうな最適のみ対策しようと、そしてその対策はある程度今やっていることで良さそうねと安心できました。
財政破綻、怖くてたまらないわ~って方は、一読の価値はあるかもです。