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何のためにこの業務をしているか

以前働いていた会社で、「俺にできないことでも君達には求めるよ」って部長に言われた話をブログで書きまして。
それで、別の部長の話も思い出しました。
ちなみにその部長もワタシ、嫌いでしたけどw


会社に入ったばかりの頃、部長決裁の業務がありまして。
私の所属部署は職務が専門的で、詳細に決まっており、基本的には前回を踏襲すれば決裁が下りるような仕事でした。
当然先輩には「そのまま出せば普通に通るから」と言われ、部長の決済に臨むわけですが。
そうは問屋が卸さない。
「これは何のためにやっているの」「この数字が違うのはなぜ」等など。
全く決裁が終わらない💦
そんな指導は受けていないから、帰って先輩に聞いてっていうのを繰り返すけど、終わらない💦
先輩も「いつもは何も言わないじゃん」って怒ってるし、何の嫌がらせかなって思いました。


その後の色んな業務、部長の決裁が降りない。
一つの仕事に何回も、部長のもとに通う日々が続きました。
本当に嫌がらせなのかと思って落ち込みましたが、今なら分かります。
部長の下で働いたことで、「この仕事は何のためにやるのか」と考える癖がつきました。
目的も分からず業務を回すと、前提条件が崩れた時、業務の修正ができなくなります。
変化点が判断できないからです。
私達は、変化点への瞬時の変更を求められる仕事をしていましたが、それは「業務の目的」を理解することなく達成はできない。
貴重か時間をかけて、自分が悪者になって、部長は私に教育をしてくれました。
部長には大変感謝しています。
普通に決裁すれば済む仕事を、何度も何度も私に考えさせるために時間を取ってくれたわけですから。


仕事以外でもこの考えはとても役立ちます。
大なり小なり私達は、自分の望み、自分の考える成果を果たすため、生きるわけですが。
今の望みが何のためなのかを突き詰めるほど、達成の仕方はより具体的になると思うからです。
そういう面では、TOYOTAという会社の教育ってやはりすごいな〜と思います。