経バナCafe

経バナ(経済バナシ)と読書とハッピーを♪

才能さえあれば OK なのか

元日ハムの中田選手がチームメイトに暴行をし、試合に出場できなくなるという事件がありました。
その時感じたのが、その道のプロは「その道の才能さえあればオール OK 」なのかという疑問。
その手の議論はよくあると思います。
その道の才能や実績があれば人格なんてどうでもいい、そんなこと言い出すのは僻みだとおっしゃる方もいます。
いろいろ考えてみたのですが、少なくとも中田選手の場合、ダメだなと思いました。
完全な個人技であればちょっと悩みますけど。
チーム戦の場合、その人自身が他のチームメイトに与える影響も大きい。
結果、チーム全体でまとまって出すべき成果が、その人間がいるせいで成し得ないということは往々に起こりうるわけです。
つまり本人が才能と実績の塊であれど、チーム全体で出すべき成果にその人格が悪影響を及ぼすなら、「才能と実績」だけでは球団に求められるレベルに達してないよねという話。


じゃあ個人技(スポーツ以外も含めて)ならいいのかな。
これも実はダメなんじゃないかと思います。
誰かの「才能と実績」が語られる世界って、その人一人で完結しないと思うのです。
スポーツ選手ならプロでもアマでもそれを評価し応援する人がいる。
ビジネスであれば当たり前に、お客様、関係者が存在する。
その人たちすべてに、「この人間は人格的に破綻していて、何が起こるか分からなくて、とても信用できない」と思われるわけで。
それ、仕事になんないじゃん。。。
いや、他人のために人格者であれというわけではないのですよ❓
ただ、個人的な趣味ならともかく、実績やら才能やらが語られる世界で、それを保ち上昇させ続けていくには周りの方の応援が必要になると思うのです。
それなら最低限応援される方へ、信頼できる人格である必要があるのでは。
結局ビジネスならば、才能や実績だけでなく、最低限のルールは守れって話です。


雨上がり決死隊が解散しましたね。
宮迫氏に対して色々と意見が飛び交っています。
この方も、芸人としては面白いのかもしれませんが、人格的に微妙なところで色々と言われるのでしょう。
私的に、テレビの世界を追われ、ユーチューバーとして頑張るのは別に悪いことじゃないと思う。
彼にも家族がいて、養うためにどんなことでもやっていくのは当たり前。
蛍原さんの思いと、彼の思いがただ違うのはしかたがないという感覚はあります。


ただ個人的に私は、宮迫氏は嫌いです。
あの、蛍原さんを下に見る態度。
あれ、ネタじゃなくて地ですよねぇ。
いくら面白い芸人でも、人格的な地(悪い方の)が顔を出すのを見ると一気に冷めます。
客に舞台裏を見せないのがプロでしょ。
人格悪かろうが私には関係ないけど、プロなら隠し通せよって話。
そう考えると、才能と実績だけでなく、やっぱりある程度の人格は必要なんじゃないかなと思うのでした。
少なくとも表を取り繕えるぐらいはできないと、誰にも応援されんよね。
才能や実績という概念自体が、他人から評価されることで初めて完成するものです。
誰かが認めたから「デキる自分」が存在するというのに、自分だけでデキる自分になったみたいに他人に敬意を払わないのは、いいトコ取りぶったくりよね〜って思う。