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ラベルをペリっと剥がしてみると

コンプレックスが見せる色眼鏡って、強烈だなって話です。
私は若い頃から老後不安でいっぱいでした。
今の自分の暮らしは相応なのか。
ものすごくお金が足りない気がして、お金を使うことに恐怖をしていました。
お金がないかもしれないという強烈な恐怖。
そのコンプレックスが見せるものは、高価なものに興味を持ち、買えない自分を情けなく思うというものでした。


例えばブランドのバッグ。
私は共働きでしたし、自分の会社の子達は女の子が多く、高価なブランドバッグも当たり前に持っています。
自分自身もやたらとブランドバッグが欲しい時期があり、雑誌を見てはこれが欲しい、あれが欲しいとやっていました。
でも怖くて買えないわけです。
貧乏な自分という刷り込みがなされて情けない気分になります。


ところがある時ふと考えたのです。
私どんなバッグが欲しいんだっけ、と。
私は極度の肩こりで、マチが少なめで肩にかけても体になじみ、肩紐は平たく肩に食い込まないものでないと無理。
かつ荷物が多いため、バッグ自体は軽量必須。


これね〜、ブランドバッグ無理なんですよう。
高級な革製品は、革のため当然重い。
コンプレックスにとらわれることなく、冷静に自分の欲しいバッグの条件を見つめられたら。
「ブランドバッグさえ買えない自分」なんて変な情けなさを持つことすらなかった。
だって私そもそもブランドバッグ無理なんだもん。。。


ちなみに、いくつかブランドバッグは買いましたが、思った通りほぼ活躍の機会はありません。
無駄なことをしたとは思っていません。
やっぱ自分、ブランドバッグはムリね〜って腹落ちしましたしw
ただコンプレックスは、強烈な色眼鏡を自分に掛けます。
恐らく、囚われるほどにしあわせにならない種類の。
だから自分に掛かる色眼鏡は、とても見にくいものですが、ひとつひとつ気づいて取り除けると楽になれるのだろうなと思います。