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息子の闘病生活を支えてくれた職場のみなさまに感謝を。。。

息子は2歳前から重度の中耳炎で、職場復帰した私は、仕事と育児と家事と息子の闘病生活を両立させていかねばなりませんでした。
中耳炎が重度ってナニ❓って思うよね〜。
私もそう思ったし、職場にはきちんと説明しないと理解されないよねって思ったけど、全く説明できませんでした。


息子の中耳炎は、耳垂れが止まりませんでした。
数年、1日おきに近いくらい病院に通い、薬が出て少しよくなったかと思った瞬間また耳垂れ。
薬はどんどん効かず、子供では使える抗生剤の種類が限られ、早いうちにオゼックスまで効かなくなり。。。
もう市中の抗生剤では効かない。
ネットで中耳炎を調べても、きちんと病院に通えば良くなるハズ的なことしか書いていない。
でも息子は、きちんと、年単位で私の体力の限界まで通院しているのに耳垂れすら止まらない。
何がどうなっているのか、自分すら理解できなかったのです。


耳の換気を良くするため、入院して点滴して耳垂れを止め、チューブ留置の手術をすることになったものの、強い点滴で耳垂れが止まったのに、手術まで退院したらすぐ再発・再入院。
チューブ留置しても取れては手術、取れては手術、私は追い詰められていきました。
冬から春は私の嫌いな季節。
必ず中耳炎が増悪し、春手術という話になるからです。
初めて冬息子の中耳炎が再発しなかった年の春、会社構内の桜が美しいと感じたのを覚えています。
そんな小さい幸せ、美しさも感じられない生活をしていました。


復帰した仕事は以前フルでしていた業務を6時間時短でやることになったため、厳しいものでした。
当時時短は私が初めて位だったため、頼る先輩もなく辛かった。
それでも息子の闘病で疲れきっていた私には、職場は心の切り替えになりました。
仕事は厳しく、けして人間関係がよい職場ではなかったのだけど、私自身を気遣ってくれる同僚や上司がいたから。
上司は女性でしたが自身が中耳炎で苦しんだそうで、「何かあればお子さん優先で」と言ってくれました。
同僚は「私、あなたの仕事わかってるから、お子さんに何かあればすぐ変わるから」と言ってくれました。
何度も入院に付き添い、その度に仕事を休み、迷惑ばかりかけてしまったけど、私はそのとき仕事をやめなくてよかったです。


多分あのとき辞めていたら、私は心身ダウンしていたと思うのです。
誰もが息子の入院や具合は心配してくれるけど、私はあくまで「支える者」でした。
私は時間ある限り通院し、ネットで情報を調べ、息子の体調管理をし、それでも報われずに(何をしても再発してしまう)絶望に追いやられ、それを共有できる人はいなかった。
そんな私自身を心配してくれ、時に業務的に支えてくれた職場の人。
そして、仕事に打ち込む時だけは息子の闘病、絶望に近い気持ちから離れられるから。


息子はチューブ留置の穴が残り、手術で塞ぐものの失敗を繰り返しました。
やっと最近、それも完治し、親として悩み苦しんだ日々もなんとか終わることができました。
10年かかりましたが、明けない夜はないのね。
今はもう、離れてしまった職場ですが、あらためて感謝の気持ちを捧げたいです。
ありがとうございました。


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